ロンドン芸術巡り21【ヴィクトリア&アルバート博物館⑴】
イギリス観光も最終日で、普通は最後くらいのんびりするもんですが、大物の観光地を残しています。ハイドパーク散策及びヴィクトリア&アルバート博物館(V&A博物館)見学です。
地下鉄サウスケンジントン駅
地下道があって便利。
V&A博物館の開館は10時で、ちょっと時間があります。
まずはハイドパーク界隈を朝のお散歩していきたいと思います。
ロイヤルアルバートホール
クラシックからポップスまで、音楽やエンターテイメントの殿堂と言えます。外観のみですが。
ロックファンにとっては、ボブ・ディランの1966年のライブ海賊盤「ロイヤルアルバートホール」が有名でした。
1998年に正式盤「ブートレッグシリーズLive1966」として公式リリースされたもので、「ディランとファンの対決」という歴史的名場面が展開されました。
フォークからロックに転向したディランを、ファンが「ユダ!」と罵倒し、対するディランは「l don’t believe you. You are liar」と返し、最高の「ライク・ア・ローリングストーン」を演奏します。
ところが実は、この歴史的名場面が展開されたのは、ロイヤルアルバートホール公演(1966年5月26日)ではなく、別の日のマンチェスター公演(1966年5月17日)らしいのです。
海賊盤が「ロイヤルアルバートホール」の名前で出回り、あまりにも有名になってしまったため、1998年の公式盤もこの名前でリリースされたのです。
ハイドパーク(ケンジントン・ガーデンズ)
アルバート公記念碑です。
そもそもアルバートって誰?という感じですが、19世紀の英国に君臨したヴィクトリア女王の夫のことです。
男性に過剰に依存する傾向があった女王にとっては、頼れるパートナーでした。
さすが立派な記念碑ですね。
ハイドパークの中を散策していきます。
ハイドパークは日比谷公園の9倍という、とてつもない広さなので、西側のケンジントン・ガーデンズあたりを散策しました。
やはり朝の公園散策は快適。イギリス人は犬好きですね。
ケンジントン宮殿です。
ヴィクトリア女王の像が立ちます。
ヴィクトリアは少女時代をここで過ごし、即位後はバッキンガムに移りました。
かつてはダイアナ妃、今はウィリアム王子とキャサリン妃の住まいになっています。
ケンジントン宮殿のそばには、ラウンドポンドという池があります。白鳥さんですね。
リスさんもいたで!
現代アートのギャラリー「サーペンタイン・ギャラリー」があります。
なかなか外観もユニーク。
入館はしなかったけど。
ここがダイアナ妃記念噴水ですが、朝早いからか入場できないですね。まあ、いいけど。
足をひたしてくつろげる空間になってます。
サーペンタイン湖にも白鳥さんがいます。
サーペンタイン橋です。
ヴィクトリア&アルバート博物館
さあ、いよいよヴィクトリア&アルバート博物館(V&A博物館)に突入します。入館無料。クロムウェル・ロードの正面入り口から入場します。
ヴィクトリア&アルバート博物館は、世界中から集められた美術工芸品を数多く所蔵する博物館です。
そのコレクションは4万点以上も展示されています。
ヴィクトリア&アルバート博物館は、生活芸術を中心とした美しい小物が多い感じです。
大英博物館のような巨大芸術と対照的ですね。
V&Aは、1851年にハイド・パークで開催された第1回万国博覧会の利益を元に、「サウス・ケンジントン・ミュージアム」として1857年に開館しました。ちなみに1901年にV&Aを訪れた夏目漱石は日記に「サウス・ケンジントン・ミュージアム」の名称で記しています。
エントランスホールにはガラスのオブジェがあります。
上の階にはヘレフォード・スクリーンが見えます。後で近づいて見てみたいと思います。
ミュージアム併設カフェ「V&Aカフェ」が名物ですので、まずカフェに突撃していきます。館内を突っ切り、中庭に出て来ました。
建物に入るとV&Aカフェにたどり着きます。
セルフサービスで好きなものを買って、好きなカフェでくつろげます。
トレイもウィリアム・モリス柄でいいですよ。
ギャンブル・ルーム
まずは一番ゴージャスなギャンブル・ルームです。
朝一だけに無人で、誰にも気を使わなく撮影できました。
ポインター・ルーム
お隣はポインター・ルームです。
モリス・ルーム
その名の通り、工芸家・デザイナーであったウィリアム・モリスがデザインを手がけました。
別名「緑の部屋」です。そのまんま。
ここが一番気に入った。落ち着きますよね。
でも朝食は食べたばかりなので、ちょこっとお菓子系だけです。こんな素晴らしいお部屋を、独占してしまって申し訳ない。