歴史と文化・巡礼の旅日記

歴史と文化を訪ねる紀行ブログです。

ロンドン歴史巡り11【ウエストミンスター寺院】

イギリス(イングランド)旅行記。今日はロンドンパスを利用して、入場料がかかるところをせこく巡回する日です。

 

朝は便利な2階建バスを使い、移動していきます。

特に88路線が主要な観光地を網羅しています。しかも地下鉄と比べて安い。

地下鉄は登り降りが多くて、辛いのでバスが楽でした。オイスターカードが使えるし。


バスはオックスフォードサーカスからピカデリーサーカスへ。

またまたエロス像に会えました。

 

そしてまたまたトラファルガー広場へ。

このあたりはホワイト・ホールと言われます。政府中央省庁が集中していて、日本語でいうと「霞ヶ関」ですねw 道の真ん中には戦没者追悼碑があります。

 

ウェストミンスター寺院

して本日の最初の目的地・ウェストミンスター寺院にやってきました。

ウェストミンスター寺院は、イングランド国教会の総本山です。イギリス国王の戴冠式などの王室行事が執り行われ、内部の壁と床には歴代の王や女王、政治家などが多数埋葬されています。

壮麗な西側ファサードです。

入り口方面に向かっていきます。



こちらが正面入り口です。


やはり大人気スポットです。

入場1時間前の朝8時半から並んでも、なぜか10時ちょっと前まで待った。とにかく朝のロンドンは冬状態で、寒かった。


ようやく入場できます。

土足で踏めちゃう床に、墓碑銘が書かれてるんですよ。

日本人の感覚だと不敬の極みですが、イギリス的にはいいんだそうです。
内部は撮影禁止なので、公式アプリからの画像キャプを使って紹介していきます。

唯一土足で踏めない場所が「無名戦士の墓」です。

 第一次大戦の無名兵士たちのものですね。欧州にとっては、第二次よりも第一次大戦こそが衝撃でトラウマになっています。アメリカのアーリントンも、パリのエトワール凱旋門も、無名兵士に敬意を表しています。
身廊です。

ヘンリー三世が改築に着手した、英国で最も重要なゴシック様式の教会です。


聖歌隊席(クワイヤ)です。寺院の聖職者と聖歌隊が毎日礼拝を行う場所です。聖職者席には指定席もあり、ここが君主の席です。

イギリス連邦(かつての英国植民地圏)のカナダ、オーストラリア、ニュージーランド、南アフリカの高等弁務官にも指定席が与えられます。



主祭壇です。礼拝を行なう最も神聖な場所です。

祭壇前の床にはコスマーティ・ペイブメントがはめ込まれています。



聖エドワード懺悔王の聖堂です。主祭壇の裏側にあります。

エドワード懺悔王は1065年にウェストミンスター寺院を現在のような大寺院に造り変えたイングランド王です。

聖人に列せられています。



女王エリザベス一世とメアリー一世の墓です。

生前は最大の政敵だった二人が、一緒に眠るなんて不思議です。奥の石棺には「塔の中の兄弟」エドワード五世とその弟・リチャードの遺骨がおさめられます。


ヘンリー七世礼拝堂です。

テューダー朝の開祖ヘンリー七世によってつくられた教会内教会という感じです。聖母チャペルには、国王ヘンリー七世の墓があります。

その肖像は妻エリザベスとともに墓の上に横たわっています。


ヘンリー七世礼拝堂の奥にあるのが英国空軍(RAF)チャペルです。

第二次大戦中の1940年「バトル・オブ・ブリテン」と呼ばれる死闘が、ドイツ空軍との間で繰り広げられました。滅亡寸前の危機だった英国を救ったのは空軍だったのです。
バトル・オブ・ブリテンを描いた映画が「空軍大戦略」です。

 

撮影当時はまだ存在した実機!を使って再現した作品です。イギリス機のスピットファイアなどだけでなく、ドイツ機のメッサーシュミットなども実機で登場します。


メアリー・スチュアートの墓です。

エリザベス一世の命により、処刑されたスコットランド女王です。自らは殺されたものの、メアリーの息子ジェイムズ一世が新王朝・スチュアート朝を打ちたてます。

ジェイムズ一世は、亡き母のために、エリザベス一世のものよりもさらに立派な墓をつくりました。


詩人のコーナーです。

王族だけでなく、文化人達もここで眠ります。「カンタベリー物語」で有名なジェフリー・チョーサーやディケンズなどなど、多くの作家や詩人が埋葬されています。

回廊です。ここは寺院外なので、撮影しても大丈夫です。

中庭は緑が映えて美しいですね。


ショップもあるんです。


 

聖マーガレット教会

ここはウェストミンスター寺院と同じ敷地にある聖マーガレット教会です。

工事中ですね!なんか最近イギリスは工事中が多いようです。

ここも世界遺産。チャーチル首相が結婚式をあげた場所として有名です。

ウェストミンスター寺院が修道士たちに使用されていた頃に、一般の信者が祈りを捧げる場として使われていたとか。


↓これが工事してない時期の本来の姿です。

そろそろウェストミンスター寺院に別れを告げる時間。





この後は歩いていける距離に、次の目的地「チャーチル博物館・内閣戦時執務室」があります。


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