歴史と文化・巡礼の旅日記

歴史と文化を訪ねる紀行ブログです。

広島県 江田島市巡り【旧海軍兵学校浜省の聖地・江田島市立図書館】

広島旅行記です。今日も呉市中心の観光をしていきます。

まずは朝の呉市内を散策します。
昨日も渡った小春橋の向こうに、巨大なオブジェ発見しました。
 
戦艦大和の主錨のオブジェです。
どこに行っても錨がありますね。
さて呉駅の向こう、大和ミュージアム方面に向かいます。
駅からは屋根付き立体歩道があって、迷うことなく「大和ミュージアム」や「桟橋」にいくことができて、とても便利。
 
ミュージアムそばに中央桟橋があります。今日はここからまず江田島に向かっていきます。
フェリーの切符売り場です。
今日の目的は「海上自衛隊第一術科学校」の見学です。これは無料で見学できることもあって、かなりの人気なのです。
 
江田島行きのフェリーが来ましたので、乗船していきます。片道390円です。
これから江田島の小用港を目指していきます。だいたい20分くらいでつけます。
 
 
巨大な船が見える。護衛艦ですね。
 
 
さあ、江田島の小用港に接岸です。
ここから路線バスで、5分くらいで術科学校前バス停に到着しました。料金は150円でした。
 

海上自衛隊第一術科学校

これが「海上自衛隊第一術科学校」の正門です。
 
ここで記名して受付をします。
見学者バッジをつけます。
 
れんがの建物が「江田島ホール」と言って、ここの1階が見学者待合室になります。
 
土産物屋さんも結構ありました。
呉にもあった宮地さんのお店はここにもあったか。
帽子買っちゃいましたよ!
 
さあガイドの方に従って、90分の見学に出ていきます。
そもそも第一術科学校とは、日本に四つある術科学校の一つで、砲術を専門とする学校のようです。
またこの敷地には、旧海軍の士官学校である「海軍兵学校」として使用した施設が現存し、今も「幹部候補生学校」として継続して使用しているんですね。
 
まずは1917年竣工の大講堂です。
旧海軍兵学校は築地から江田島に移転後も、20年以上も全生徒が集まれる場所がありませんでした。
そこで老朽艦を払下げた資金を使って、大講堂が造られたのです。それまでは艦上で行っていた入学式や卒業式がここで行われるようになりました。
現在は、幹部候補生学校の入校式・卒業式、第一術科学校の始業式・終業式の場として使われてます。
国会議事堂にも使用された、広島産の花崗岩が使用されています。
この門は、いわば貴賓門というか、天皇陛下はじめ皇族の方の来賓にだけ、使用されるようです。
大講堂内部に入れていただきました。
 
真ん中が玉座ですね。
その左右にお偉いさん達が座るようです。
二階が保護者席です。我が子の一世一代の席に参列したいですよね。
NHKドラマ「坂の上の雲」の撮影もされてましたね。
 
 
このレンガ造りの建物は「旧海軍兵学校生徒館」です。
現在も「幹部候補生学校庁舎」として使用されています。通称はそのまんま「赤レンガ」。
もともと「海軍兵学校」とは、帝国海軍の士官養成を目的に1869年に「海軍操練所」として創設されました。鎖国時代のオランダ式から、当時の世界帝国イギリスと範を変え、1876年には「海軍兵学校」に改称しました。
確かに海軍って、どこかスマートなダンディズムがありますよね。海軍兵学校は現在は、「海上自衛隊幹部候補生学校」として受け継がれています。
この生徒館は煉瓦造り2階建で、そのレンガも積み方も全てイギリス式だそうです。
中庭です。
NHKドラマ「坂の上の雲」の撮影もされてましたね。候補生諸君も次々と通ります。さすが未来の海自のリーダーだけあって、みんなキビキビしてますよ。
 
教育参考館です。ギリシャ神殿風の威厳ですね。
ここには過去の帝国海軍の豪傑たちの遺品や書簡など、様々な展示があります。
ここだけは撮影禁止でした。(特攻隊の遺書などあるため、ご遺族への配慮と思われます)でもここが一番興味深くて、展示も充実していました!30分くらいしか見学時間が無くて残念でした。もっとじっくり見たかった。
 
東郷平八郎、山本権兵衛、秋山真之、広瀬武夫、山本五十六、山口多聞などの、書簡や愛用品などがあって、さすが海軍。敗戦時に接収を避けるために隠してたらしいですが、靖国の遊就館よりも海軍ファンにとってはたまらないと思います。藤田嗣治の戦争画も2点ほどありましたよ。
 
現代の海自が、旧帝国海軍を誇りに思って受け継いでいることが分かって感動しましたよ。
参考館の外には、候補生諸君達が集合していました。日本の未来のために頑張れ!
 
参考館の外では特殊潜航艇「甲標的」が展示されてました。
真珠湾攻撃の九軍神と言われた潜航艇の一つです。真珠湾で引き揚げられた実物のようです。獅子文六の小説「海軍」で描かれた世界が、まだ生きているんですね。
 
また日清戦争の三景艦の砲弾や、
戦艦大和の砲弾なども展示されていました。
 
なんと海辺にある大砲は、爆沈した戦艦陸奥の主砲だそうです。
見学ツアーも曜日によっては、陸奥のそばに行ける日もあるみたいですよ。
とにかく大満足の海軍見学でした。
 
さて帰りなんですが、江田島タクシーに来てもらったついでに、江田島市立図書館に寄ってもらいました。
 

江田島市立図書館

なんと休館日、木曜なのに。(事前に電話して調べて知ってたけど)
実はここは浜田省吾ファンの聖地でもあります。
浜田省吾さんはお父さんが警察官であった都合で、県内をけっこう引っ越ししてるんですが、小学校高学年時代をこの江田島で過ごしているんですね。
そしてこの街でラジオから流れてきたザ・ビートルズを聞き、人生が変わりました。
 
浜田省吾「初恋」
海辺の田舎町 10歳の頃
ラジオから流れてきた“The Beatles”
一瞬で恋に落ちた
教室でも家にいても 大声で歌ってた
“I wanna hold your hand”
“Please please me”“Can't buy me love”
 
この「海辺の田舎町」が江田島をさすのは明らかですね。
で、この江田島図書館は、中庭に何と「浜田省吾コーナー」が設置されてるんです!
浜省から江田島の若者へのメッセージらしいんですが。
ほぼ自分の過去の思い出だけ語ってて、全然メッセージになってねえぞw
 
 
 
 
ちなみにこの青木医院のベンチは、浜省がファンクラブの会報で座ったベンチなんですね。
当然座ってきました。
これが会報に乗った写真らしい。
 
ちなみに浜省のお父様が勤められたと思われる江田島警察署もパチリしてきましたw
 
なかなか充実した江田島観光でした。
 
 
また小用港から呉へフェリーで戻ります。
瀬戸内海がキラキラして綺麗でした〜。
 
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